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股関節の問題で来院される方の中で、痛い所ではなく体から先に施術する私に「何で痛いところを先にしないのか」と聞かれることが度々あります。

来院者だけではなく手技治療を学ぶ学生達からもこのような質問を受けることも多いです。このような疑問や質問は出てきて当然だと思います。

例えば自動車の場合、ヘッドライトが故障したらヘッドライトを新しい部品に変えれば問題がすぐに解決出来るからです。

しかし人体は機械や自動車のように問題がある部位だけ変えれば治るわけではありません。生物は体の部分が有機的にお互い連結しているため、股関節の問題や足の裏のアーチの問題によって腰の痛みが来ることも、頸椎がずれて痛みが起きる場合もあります。

それでは股関節の痛みや腰の痛みに対してどうすればいいのでしょうか?

hip joint

カイロプラクティックの施術は体を全体的な観点で見てアプローチをしなければなりません。

腕、足の四肢関節の問題で来院したとしても、まず四肢関節の問題なのかそれとも体幹の問題から起きているのか等調べて、施術は普通まず体幹から四肢関節に移るのが自然なパターンになります。

四肢関節の問題が深刻でも体幹のフィクセーションにアプローチすれば腕、足の痛みや機能の異常がなくなる場合が多く、又腕、足の異常が更に効果的に改善される場合が多いです。

体幹と四肢関節の密接な関連性を明らかにしてくれた論文があります。

股関節の可動域の減少、つまり股関節の動きの制限が上部頸椎つまりずれた頸椎又は仙腸関節にカイロプラクティックでアプローチしたところ効果があったという研究です。

neck

上の研究では上部頸椎と股関節の問題の関連性、つまり股関節の可動性が増加するメカニズムとして、

1.頸部のマニピュレーションによって後頭下部にある筋肉の筋紡錘への出力の変化によって結果的に姿勢の維持中枢神経に反射的な固有受容性の変化が起きたため

2.生体力学的な影響や2次的なメカニズムによって頸椎1番、2番から腰椎と第二仙結節、脊髄終糸にかけて付着している硬膜に影響を与えたため

3.硬膜の伸長メカニズムにより硬膜が伸長し癒着が減少し続いて神経の伸長を増加させ特定脊髄の疼痛、関連痛症候群を軽減したため

とも言えます。

(股関節の屈曲可動域に対する上部頚椎又は仙腸関節マニピュレーション効果:Henry Pollard. より)

chiropractic

今日は40代の男性が首と肩の不自然な動きと硬直の為来院されました.

両腕を上げてもらったところ、最初90度以上上がらない状態でした.

体幹のフィクセーションを矯正した後、腕を再び上げてもらった時彼はとても驚いていました。肩も触らなかったのにどうして良くなるのか?と。

今日の来院者はカイロプラクターは体を全体的な観点から見なければならないことを教えてくれる良い例だといえます。

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