脊椎と四肢節の手技治療および連性

 

 

カイロプラクターは健康についてアドバイスをする機会が多くあります。 また、一般の人が最も気軽に接することができる1次的な病院の役割(?)を担っているという義務感が存在します。

私の場合は、代替医学の分野で学び、又施術する人から様々な症状や症例、治療法について数多くの質問を受けたりもします。

その中で四肢関節に関する質問が特に多いです。 その理由は、手技治療をしている人が、ほとんど胴体、つまり脊椎に重点を置いた勉強をしてきた面もありますが、腕、脚関節に対して満足できる講義を聞けるころが少ないためです。

脊椎模型1

 

人体は全体的な点でみなければならない

 

手技治療やカイロプラクティックをする前に、治療する人体をホリスティック(holistic、全体論的)な観点で見ることが重要です。

足首やひざ、骨盤、腕、手首、肩などに異常があれば、体も影響を受けることになります。 つまり、五十肩があれば体は収縮したり、筋肉の緊張で身体のバランスが崩れることになります。 その結果、脊椎に必要以上の負荷がかかるようになって、腰痛や首の痛みが発生するようになります。 逆に脊椎の異常で四肢に影響を与えたりもします。 また、内臓の問題によって、腰痛や首の痛み、四肢の問題が発生したりもします。 例えば、腎虚腰痛のように、腎臓の病気まで至らなくても、腎臓の機能、働きが低下すれば、大腰筋が緊張して脊椎の変位が発生し、それによって腰痛が発生します。

したがって、身体のどこかの部位に症状や機能異常があるとき、体全体を見ながら、根本的な原因がどこにあるかを見つけなければなりません。

骨盤1

 

部分的な治療は果が低下する

 

カイロプラクティックや代替医学をする人々の中には身体を部位別に分けて、つまり、肩が痛むと肩、膝が痛くなると、膝を施術する場合が多いようです。

人体は物や機械ではなく、生物です。 有機的に、お互いに関連性を持っている生きている存在です。

したがって、症状や機能異常がある部位だけをアプローチ(approach)するなら、間違った施術につながります。 たいして効果も出ないことが多いです。 仮に瞬間的に効果があるとしても、長く持続されず、再び元に戻ったりすることになります。 場合によっては、部分的な施術によって身体のバランスが崩れて、むしろ逆効果を生む場合も度々あります。

結局、来院者から、「手技治療を受けた瞬間にはいいが、ドアの外に出ると元に戻る」という言葉を聞くようになります。 

上肢1

 

手技治療は治療の関連性を考えて行いましょう

どのような来院者が来ても身体の部分に限定せず、まず、胴体および手足の関節に対する治療関連性を考えて、診断と施術をすることが重要です。 すなわち身体の生理的な湾曲を維持できるようにするのが基本です。 脊椎の不整列や歪みを施術した後、来院者が訴える四肢関節について施術を行なえば、治療効果が高まることになり、来院者も満足して下さることでしょう。

逆に、カイロプラクティックや整体、接骨院で施術を受ける場合、痛みがあるところのみを施術するのではなく、全体的なバランスを考えて施術してくれる施術院を探すことが大切です。

下肢1